書評 - PHP逆引きレシピ第2版
初版から4年ですか。改訂版おめでとうございます&献本いただきました。ありがとうございます:-)
初級者〜中級者向けの定評のあるレシピ本です。
PHP逆引きレシピ 第2版 (PROGRAMMER’S RECiPE)
- 作者: 鈴木憲治,山田直明,山本義之,浅野仁,櫻井雄大,安藤建一
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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初版から変わったところ
カバーの裏から一部引用。。。
改定にあたっては、すべてのサンプルコードを再検討し、、現在の開発現場の潮流に合わせて必要と思われる更新を加え、また数多くのレシピを追加しました。具体的には、サンプルをHTML5で書き直し、オブジェクト指向のレシピを大幅に拡充しました。またデータベースのサンプルについてもPDOで書き直し、さらにはComposerやPHPUnitのレシピも追加しました。初版で定評のあったセキュリティについても、より充実したものとなっています。
あと、ますます鈍器になりましたね。。。900ページ弱の大作です。
目次と概要
翔泳社さんの書籍紹介のページにもありますが、ざっと以下の様な構成です。
- 第1章 準備
- 第2章 PHPの基本構文
- 変数/条件分岐/繰り返しなど、基本的な構文を紹介
- 第3章 PHPの基本テクニック
- 文字列/日付/配列についての「よく使う関数のサンプル集」的なもの
- 第4章 ファイルとディレクトリ
- 第5章 クラスとオブジェクト
- クラス/オブジェクトについて説明。名前空間や例外、SPLについても説明されています
- 第6章 ライブラリ
- 第7章 Webプログラミング
- 第8章 データベース
- MySQL+phpMyAdminを使った基本的な操作と、PDOを使ったアクセス例
- 第9章 自動テスト
- 第10章 セキュリティ
- 各種セキュリティ対策についてがっつり解説
- 第11章 トラブルシューティング
- よくある文字化けやエラーについての対応方法を解説
第2版で強化されたオブジェクト指向(第5章)は一気に60ページ強になりました。初版でもがっつり書かれていたセキュリティ(第10章)も80ページ強も割かれています。XSS、CSRF、SQL/OSコマンド/メールヘッダの各インジェクション攻撃、セッションハイジャックなど、幅広い範囲にわたって具体的な攻撃方法と対策方法を解説しています。
また、ユニットテストやComposerについても説明があり、PHPUnitはPEARではなくComposerを使ったインストールになっています。
総評
「プログラムちょっとずつ書いている」といったプログラミング初級者なら、第1章から順にサンプルを写経・実行してみれば、スムーズに「次のステップ」に移行できるんじゃないでしょうかね。また、手元に置いておいて、「あれ?○○○ってどうやるんだっけ?」という場合に開いてみるのもいいかもしれません。
税込税抜2,800円と初版から70円200円ほど高くなりましたが、この内容とボリュームならかなりお買い得だと思います:-)