RTFM因果応報 - "マニュアル嫁"は何も産まない

ここで言わんとする所は、「初心者」のフォローアップを「放棄」していると、結果的に新しいメンバーが増えないばかりか、市場における"熱"が冷めてしまうのではないかという事です。その状況で「上級者」や「ベテラン」は人材不足に苦しむだけにとどまらず、そのアドバンテージを失い、自分自身の相対的な価値を下げる事になる。手抜きの応対をして後々苦しむのは他の誰でもない自分自身なのではないかと。

メーリングリストで「初心者です」とかマニュアルに書いてあるちょっとしたことを質問しているメールを見かけますが、その「コミュニティ」にとっては上に書かれている通りなのだと思います。まあ、どう考えても「そりゃ違うだろ！」という質問もありますが。。。ユーザーの裾野を広げることはコミュニティ存続のためにも重要なハズだと思うのですが、コミュニティがある程度大きくなりユーザーの母数が増えることで、悪い意味の「派閥」化が起こってしまっているのではないか、と感じる事があります。

逆に、「インターネット」という言葉が一般に知られるようになったほんの10年前と比べ圧倒的に情報が氾濫している現在、「ドキュメントを読む」「ソースを読む」「自分で試してみて体得する」のような努力により「失敗」「ハマリ」を経験して情報を得ていた時代ではなく、Googleに代表される検索エンジンを使って「なんとなく正解」な情報を労力を使わないで得られる時代だと思います。当然前者の方が得られるものが多いと思いますが、「失敗」「ハマリ」をあまり経験しない後者なユーザーが増えてきているのだとも思います。ただ、社会とか時代がエンジニアにそういう余裕を与えていないのかも知れません。

個人的にはこれからもハマリ続けようかと思います（適度に）。